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教育目標

社会科

「なぜ」「どうして」を大切に。中学校の社会科とは?

本校では一年生の時に地理、二年生の時に歴史、三年生で公民について学習します。そして、その三年間の勉強をまとめて「中学校の社会科の勉強」と呼んでいます。

皆さんは小学校の時に、自分の身近な地域や社会、日本の地理や歴史について勉強してきました。資料館や工場に見学に行った思い出があるでしょう?そのような体験や教室での学習をさらに深め、発展させて行くのが、中学校の社会科の勉強です。そのなかで今まで知らなかったこと、気づかなかったことに、あなた方はたくさん出会うはずです。

すぐにわかることもあるでしょうし、反対に分からないことも多いと思います。けれども社会科の勉強の本当の目的は、教えられた事を覚えるだけでなく、覚えたこと、体験して知っていることを材料に、考えてみることにあります。

考える材料が少ないうちは、よくわからないことも多いと思います。しかしそれならば少しでもわかるために、図書館で本を読んだり、ITなどを活用してわかるための材料集めをしてみればよいのです。

五円硬貨の図

上の五円硬貨の図をみてください。小学校の時に先生から聞いて知っている人もいるでしょうね?

今は五円で買えるものといえば郵便切手くらいになってしまいました。けれどもこの小さな五円玉の表側には、豊かな農業の象徴としての稲穂、水産業をあらわす下半分の横線(海)、そして穴の周囲には、歯車のデザインがあり、工業を表現しています。裏側には日本國とありますが、クニという字がちょっと変わっていますね。どうしてでしょう?2つある小さなマークは何だと思いますか?昭和って何でしょう?また、昭和二十四年って今から何年前ですか?

小さな五円玉にも、実は社会科の中のいろいろな問題がひそんでいます。ささいなことにも関心を持って調べてみればさまざまなことがわかってくるものです。

「知るは楽しみなり」と言った人がいますが、社会科の勉強を通していろいろなことに疑問を持ち、自分なりに調べる力、考える力を訓練してください。多くのことがあなた方の目の前に開けてくるはずです。

中学ではどんなことが学べるのか

一年生の時には地理的分野について学びます。世界各地で暮らす人々の生活や文化、自然の様子をそれぞれの地域の特色としてとらえ、さらに私たちの国、日本の地域の特色や暮らしの様子についても考えていきます。

二年生になると歴史的分野の勉強をします。歴史は昔のことについて勉強するわけですが、実は現代につながっていることが多いのです。そのため日本や世界の国々の過去から現代までの移り変わりの様子をきちんと知っておく必要があります。

基本的なことは覚えることも必要です。これは英語で単語を覚えたり、数学で公式を覚えたりすることと同じです。そして知識を増やしていくなかで、さまざまなことを考える材料が私たちに与えられるのです。

三年生では公民的分野の勉強をします。義務教育の最終段階であるこの時期に、民主的で、平和な社会を構成する一員として、現代の社会に適応していくための生き方や社会の仕組みについて学びます。

そのため日本国憲法からはじめ、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義、さらに政治や経済のしくみについても考え、国際社会における日本の役割についても考えを深めていきます。

このようにして社会科の三年間の勉強を通して、基本的事項をしっかりと覚え、さまざまなことがらについて、考えたり理解する力をつけてほしいと思っています。社会科の勉強はなんとなくあいまいな、とらえどころのない勉強というイメージがありますが、本当はとても面白いものなのです。

勉強はどのようにすればよいのか?

これまで社会科の勉強の最終目標は、「考える力を養う」ということにあると説明してきました。そのためには、考える材料である「知識」はいくらあってもかまいません。

いちいち「これは勉強になる」なんて考えないで何にでも興味を持ち、新聞を読んだり、たくさんの本を読んだり、テレビのニュースを見てください。

面白そうなことは切り抜きを作ったり、コピーをとったり、メモを作ったりしてみてください。そしてスクラップブックやクリアファイルなどすぐ見ることの出来るものに、保存してください。分野別に何枚かの大封筒に突っ込んでおいてもかまいません。この頃はパソコンに何でも整理してしまう人がいるようですが、何となくぼんやりと見たいとき、どこからでも、たとえば寝転がっていても見られるような簡単な形で残しておいてください。いつ、どこで手にいれた情報かということさえきちんと書いておけば、大丈夫です。面白い話や不思議な話を聞くたびにメモしておいて、せっせと袋に入れて貯め込み、あとでまとめた人に、江戸時代の南町奉行、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)という人がいます。本の名は『耳嚢』(みみぶくろ)と言います。現在は岩波文庫三冊にまとめられています。

授業については事前に教科書を声を出してしっかりと読んできてください。声を出すことにより、しっかり教科書を見、内容を耳で聞いてください。

ノートは黒板に書かれたことだけを写すのではなく、先生の話や自分の意見、自分で調べたことや、友達の発表の内容等も書き込んでください。すぐには出来ないかも知れませんが、少しずつ聞き書きの訓練をしてください。

博物館や郷土資料館、美術館や作品展などにもどんどん出かけてみましょう。ただぼんやり見ていても何らかの刺激になっているものです。

無料のパンフレットでもあれば、何でももらってきて読んだり、面白そうなものは残しておいたりして、どんどん自分の趣味を広げていってください。何がどこで役立つかなんて予想はできません。昨夜食べたハンバーグが今日の自分のどこの栄養になっているのかわからないのと同じです。でも、どこかで必ず役には立っているのです。

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