活動報告

定例研究会

国際教育や教育全般にわたるテーマで研究発表、事例報告と意見交換を行う定例研究会を年に5回程度開催しています。所員ばかりではなく、ゲストスピーカーを招いての発表・報告が行われます。参加者は、岡山理科大学などの大学関係者をはじめ学校関係者、公務員、大学院修了生、企業関係者など多岐にわたっています。

令和5年度 第5回定例研究会

日時:
令和6年2月24日(土) 13:00~14:30
場所:
対面とオンライン(ZOOM)のハイブリッド形式

発表1

「『ケニア社会林業プロジェクト(ケニアスタディツアー)』の取り組み」
発表者
中山紘之(岡山理科大学基盤教育センター教育講師)
概要
 森林の減少や干ばつ被害が深刻なケニア・リフトバレー州カジアド県エランガタウワスにおいてマサイ族のホームステイを実施し,マサイ族と共に植林活動や地元小学校の水タンク設置の支援活動を実施した内容について報告した。また,ナイロビではキベラスラムや地元高校生との交流会、UNEP見学、日本大使館及びJICAケニア事務所の訪問など国際的リーダーシップを育む多彩なプログラムを実施した。
 なお,本事業は早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)と富山大学人間発達科学部等が「ケニアスタディツアー」として2002年から2016年まで実施してきたもので,2017年に起こった大統領選挙をめぐる混乱によって一時中止された後,2023年に岡山理科大学アクティブラーナーズコースが「教育改革推進事業」の一環として実施したものである。

発表2

「外国人児童と留学生によるオンライン日本語学び合い事業-2023年度実施報告-」
発表者
小山悦司(倉敷芸術科学大学・名誉教授)
概要
 2023年度の実施報告として、1)オンライン学び合い活動の概要、2)学び合い活動の進捗状況、3)学び合い活動の工夫・改善、4)学び合い活動の成果と検討課題を中心に発表がなされた。
 特に、学び合い活動の成果では、①小学生と留学生の満足度向上、② オンラインのディメリットの低減:学び合い方法の工夫、③ オンライン(ZOOM)の操作技能やトラブル対処法の習熟、④ 学び合いの経験値の蓄積、⑤ 行政、学校、他団体との新たなつながりの各項目について、具体例を示しながら考察がなされた。
 一方、今後の検討課題として、① 日本語に不安を抱える小学生に関する情報収集が困難、② 小学生と留学生のマッチング、③ 留学生の日本語能力レベルの確保、④ 学び合いの対象となる小学生の日本語能力や家庭環境などの個人情報の把握が困難、⑤ 小学生や留学生の日本語能力に応じたテキストや教材の選定、⑥ 学び合いを実施する時間帯や場所の確保、⑦ 持続可能な活動にするための運営資金の安定的確保の7点が重要なポイントであるとの締め括りがなされた。

発表3

「国際比較の活動を取り入れたエネルギー教育の可能性」
発表者
高橋信幸(岡山理科大学教育推進機構教職支援センター教授) 坂口武典(岡山理科大学教育推進機構教職支援センター講師)

公開講座・研修会

加計学園フィロソフィの「国際人を養成する」ための公開講座や研修会等を開催し、学園全体の国際交流・グローバル教育に関する理解を深め、国際社会に貢献できるマインドや資質能力の育成を図ります。
広く市民に向けた公開講座を開催し、学園の実施する各種の国際交流プログラムの周知を図る広報活動を展開する予定です。

オンライン公開講座(2月24日)

日時:
令和6年2月24日(土) 15:00~15:45
場所:
オンライン(ZOOM)形式

国際教育研究所では、新たな企画として以下の要領で公開講座を開催いたします。
つきましては、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。

1.日時:2025年2月24日(土)15:00~15:45
2.講師:石垣忍氏(岡山理科大学 恐竜学博物館 館長 古生物学・年代学研究センター 特担教授)
3.演題:恐竜調査こぼれ話-キャンプ・発掘・チーム運営、そして成果-
4.対象:加計学園教職員
5.形式:オンライン(ZOOM) 
6.参加費:無料
7.申込み:事前申込制 添付の「公開講座のご案内」の申込みフォームから2月20日(火)正午までにお申込みください。
      お申込みいただいた方に参加用URLをご案内します。