研究所について

研究所紹介

我が国の教育界を取り巻く状況は、めまぐるしく変化しております。特に国際化・グローバル化への対応は、極めて緊要な課題となっており、国際教育研究への期待が益々高まっています。本研究所は、このような期待に応えるため、加計勉名誉理事長(当時、国際学術交流センター長)により、21世紀の国際社会における教育のあり方を追求し国際教育研究の基地になることを目指して1991年に創設されました。

主な活動は、1) 定例研究会の開催、2) 「国際教育研究所紀要」の発行、3)「国際教育研究フォーラム」の発行です。

国際教育研究所の役割

研究所の沿革

1991年 4月

国際教育研究所開設
初代所長 吉備国際大学教授(当時) 杉山明男就任  所員6名で発足
加計国際学術交流センター内に所長室、研究室、資料室等を設置

1991年 9月

第1回定例研究会開催

1991年11月

「国際教育研究フォーラム」創刊号 発刊

1992年 3月

「国際教育研究所紀要」創刊号 発刊

2000年4月

第2代所長 倉敷芸術科学大学大学院研究科長(当時)河野昌晴就任

2011年4月

国際教育研究所開設20周年を迎える。

2016年4月

第3代所長 倉敷芸術科学大学大学院研究科長(当時)小山悦司就任

2021年4月

国際教育研究所開設30周年を迎える。

加計勉名誉理事長による研究所の設立

国際教育研究所は、加計勉名誉理事長(当時、国際学術交流センター長)により、21世紀の国際社会における教育のあり方を追求し、国際教育研究の基地になることを目指して、1991年4月に倉敷市に創設されました。研究所の設立には、加計勉先生の「ひとりひとりの若人が持つ能力を最大限に引き出す」という建学の理念が原点となっています。

「国際教育研究フォーラム」第1号<創刊号>には、加計勉先生による「国際教育研究所の発足によせて」と題する巻頭言が掲載されています。そこには、本研究所を設立する趣旨として「これからは世界中の国々と協力して国際社会を形成するために、それぞれの国の教育および文化を学び、理解し、これに基づく相互の意志の疎通を図ることが益々重要になって参ります。」と国際交流や国際理解教育の積極的な推進が強調されています。

所長挨拶

この度、国際教育研究所のホームページを開設し、皆様に広く研究所の諸活動をお知らせできることになりました。本研究所は、加計勉名誉理事長により1991年に創設されて以来、2021年4月に設立30周年の節目を迎えました。これまでのご支援・ご協力に対して、関係の皆様方に衷心より感謝申し上げます。

研究所発足時の趣旨や方針に基づいて、定例研究会を年に5回のペースで開催し、所員はもとより岡山理科大学、倉敷芸術科学大学、千葉科学大学などの学園関係者や招聘講師による発表を通して、活発な議論を行ってきました。

また、国際教育をはじめとする教育界の話題や教育関係者にとって関心の高いテーマを中心に編集した「国際教育研究フォーラム」を発行しています。さらに、研究成果を広く世に問うために「国際教育研究所紀要」を発行し、研究成果の発信と社会への還元に重要な役割を果たしているものと自負しております。

本研究所は、創立者の国際教育にかけた思いや情熱を大切にしながら継承し、「国際人の養成を目指した学園の研究拠点」としての諸活動を推進できることを願っております。

国際教育研究所 所長 小山 悦司

所員紹介

小山 悦司Etsuji KOYAMA

所属
倉敷芸術科学大学・名誉教授
専門分野
教育経営学・教育工学

世界のデジタル変革の流れに日本の学校教育現場が十分対応できていない状況にある。GIGAスクール構想により一人一台タブレット端末が整備されるなど、ICT(情報通信技術)教育が積極的に推進されており、指導する教師のICT活用能力の向上が喫緊の課題となっている。国際的な動向を踏まえることにより、大学での教職課程カリキュラムと現職研修プログラムを一貫した教師のICT活用能力の向上方策について研究している。
今後は、外国人受入れ拡大に対応して益々需要の高まる日本語教師の養成・研修プログラムの開発・活用についても研究を進めたい。

赤木 恒雄Tsuneo AKAGI

所属
倉敷芸術科学大学・名誉教授
専門分野
生涯学習・社会教育学

長年アメリカの公立学校を利用した成人教育の発生史の研究に携わると同時に、1960年代からアメリカで問題視されてきた成人基礎教育についても研究してきた。それらを踏まえ、現在では「住民の学習機会の保障」を研究のメインテーマとし、公的社会教育施設(公民館、公共図書館、博物館等)での住民の学習活動を促進する方法、あり方、あるいは指導者のあり方について研究している。
今後は、現在社会教育、学校教育分野で生じている様々な問題への解決策を先進諸国、特にOECD諸国の教育との比較を通して提案していきたい。

高原 周一Shuichi TAKAHARA

所属
岡山理科大学・教育推進機構・基盤教育センター教授
専門分野
科学教育・物理化学

科学ボランティアセンター長として、学生主体の科学ボランティア活動(主に地域の子ども向けの科学イベント等の実施)をサポートするとともに、そのための教材研究を行っている。また、モンゴル国での科学授業の実施など、楽しい科学実験を通じた国際交流にも取り組んでいる。
大学の授業では主に化学系の基盤教育科目を担当しているが、授業改善を目的として学生の持つ化学に関係する誤概念の研究、科学ボランティア用の教材も活用した学生の興味・関心を引き出す授業内容の開発等も行っている。

前川 洋子Yoko MAEKAWA

所属
岡山理科大学・教育推進機構・基盤教育センター教授
専門分野
外国語教育学・教育心理学

グローバルセンター長として、学生のグローバル活動を推進する様々な制度作りや留学生別科のカリキュラム改革、留学生への支援制度確立などに取り組んでいる。理系出身であり、理系学生に対して必要な英語教育や効果的な教育方法について、学習動機づけなどの情意的側面から研究を行い、CLILなどのアクティブラーニングを実践している。

協力研究員制度の導入

協力研究員とは、研究所の研究活動等の発展・充実を図るための知識と経験を有し、研究、調査等に協力をお願いする方々です。
令和4年度から新規に開始する取組が多く、活動計画を予定通り遂行するためには、サポート体制の充実が不可欠になります。
そこで、新たに研究所の諸活動に支援と協力をお願いする協力研究員制度を導入します。
協力研究員に関して必要な事項は、「国際教育研究所協力研究員に関する申し合わせ」に定められています。

協力研究員一覧

 氏  名

    所  属  等

専門分野

岡部 一光

両備地域ケア総合研究所副所長

情報工学

久保田 正彦

ノートルダム清心女子大学非常勤講師

キャリア教育

妹尾 護

前倉敷芸術科学大学非常勤講師

科学教育

谷川 真利子

前倉敷芸術科学大学非常勤講師

外国語教育

塚本 浩司

千葉科学大学教授

科学教育

戸塚 唯氏

千葉科学大学教授

教育心理学

橋元 純也

倉敷芸術科学大学准教授

中国思想史

(50音順、敬称略)

 

アクセス

〒710-0821 
岡山県倉敷市川西町11-30 
加計国際学術交流センター3F

JR倉敷駅下車 徒歩5分