活動報告

定例研究会

国際教育や教育全般にわたるテーマで研究発表、事例報告と意見交換を行う定例研究会を年に5回程度開催しています。所員ばかりではなく、ゲストスピーカーを招いての発表・報告が行われます。参加者は、岡山理科大学などの大学関係者をはじめ学校関係者、公務員、大学院修了生、企業関係者など多岐にわたっています。

令和6年度 第1回定例研究会

日時:
令和6年6月21日(金)15:00~16:30
場所:
国際学術交流センター 3階共同研究室 オンライン(ZOOM)での参加可能

発表1

「外国人児童・生徒との接触による異文化対応力の変容」
発表者
奥西 有理(岡山理科大学教育学部教授)
概要
 在留外国人の増加により外国人児童・生徒も増加し、日本の子供たちと外国の子供たちが共に学ぶことは日常的現象となっている。外国人の子供たちには、不就学や言語・文化を要因とした不適応といった問題が生じることがあり、「支援」の対象であると捉えられがちである。しかし、外国人児童・生徒との接触は、日本の子供たちのグローバルな資質・能力の伸長に影響を与える可能性がある。小学校からの異文化接触が異文化間能力の発達において肯定的影響をもたらした2事例について面接調査の結果を報告した。

発表2

「外国人就労制度の変更に伴う日本語教育」
発表者
植田 浩三(NPO法人メンターネット副理事長)
概要
 この度、「技能実習」から「育成就労」に制度変更になることが正式に決定した。特に重視すべき点は同一職種内の転籍が可能になることであろう。ただし、日本語能力について従来の日本語能力より高いレベルが求められるようになる。また、新制度下においては特定技能への変更にN4レベル試験合格という条件が付けられた。
 他には特定技能1号から2号への資格変更にも日本語能力N3レベルの試験合格が必要になる。また、日本語講師が国家資格化されて「登録日本語教員」となり、実績のある「登録日本語教員」を揃えた学校が日本語教育機関として認定を受けることになる。育成就労における日本語教育も、認定された日本語教育機関でしか認められないケースもあるため、受講費用や日本語教員の不足といった課題がでてくるであろう。
 この制度変更に伴う日本語教育は、現地での日本語教育から継続して行うべきであり、そのためには現地の送出し機関等との連携が不可欠である。

公開講座・研修会

加計学園フィロソフィの「国際人を養成する」ための公開講座や研修会等を開催し、学園全体の国際交流・グローバル教育に関する理解を深め、国際社会に貢献できるマインドや資質能力の育成を図ります。
広く市民に向けた公開講座を開催し、学園の実施する各種の国際交流プログラムの周知を図る広報活動を展開する予定です。

オンライン公開講座(2月24日)

日時:
令和6年2月24日(土) 15:00~15:45
場所:
オンライン(ZOOM)形式

国際教育研究所では、新たな企画として以下の要領で公開講座を開催いたします。
つきましては、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。

1.日時:2025年2月24日(土)15:00~15:45
2.講師:石垣忍氏(岡山理科大学 恐竜学博物館 館長 古生物学・年代学研究センター 特担教授)
3.演題:恐竜調査こぼれ話-キャンプ・発掘・チーム運営、そして成果-
4.対象:加計学園教職員
5.形式:オンライン(ZOOM) 
6.参加費:無料
7.申込み:事前申込制 添付の「公開講座のご案内」の申込みフォームから2月20日(火)正午までにお申込みください。
      お申込みいただいた方に参加用URLをご案内します。