活動報告
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定例研究会
国際教育や教育全般にわたるテーマで研究発表、事例報告と意見交換を行う定例研究会を年に5回程度開催しています。所員ばかりではなく、ゲストスピーカーを招いての発表・報告が行われます。参加者は、岡山理科大学などの大学関係者をはじめ学校関係者、公務員、大学院修了生、企業関係者など多岐にわたっています。
令和7年度 第3回定例研究会
- 日時:
- 令和7年10月18日(土)17:00~18:30
- 場所:
- オンライン(ZOOM)形式
発表1
「グローバル人材が集う研究拠点へ ― フロンティア理工学研究所とマプア大学の 国際交流が育んだ学生成長の軌跡」
- 発表者
- 赤司治夫(岡山理科大学フロンティア理工学研究所長・教授)
- 概要
- フロンティア理工学研究所では、国際的な研究拠点の形成を目指し、海外大学との連携を進めています。その一環として、岡山理科大学とフィリピン・マプア大学との教育・研究協定に基づく合同コロキウムを継続的に開催しています。
第3回となる今回は、本学から3名の教員と6名の学生が参加し、グローバル教育センターの担当者も同行しました。
マプア大学では、国際交流月間(International Month)の開幕行事として “International Seminar on Sustainable Materials, Chemistry and Chemical Engineering” が開催され、両大学教員の講演にはオンラインを含め400名以上が参加しました。午後には学生によるポスターセッションが行われ、本学の学生2名がポスター賞を受賞しました。
翌日には、マニラ市内の新キャンパス(マカティ校)を訪問し、教育と国際連携の取り組みを視察しました。オンライン授業対応の最新設備が整った教室や、米国アリゾナ州立大学との連携授業など、先進的な教育システムを意欲的に導入する姿勢に深い感銘を受けました。
現在、マプア大学から2名の学生が本研究所で研修に励んでおり、学生間の語学交流 “English–Japanese Café” も始まっています。参加学生の中には、後の国際会議で最優秀ポスター賞を受賞したり、就職活動でこの経験を、自信をもって語り高く評価されたりした例もあります。
こうした交流を通じて学生一人ひとりが視野を広げ、自立した研究者として成長しています。今後も両大学の協力を深め、国際的に活躍できる人材育成を推進していきます。
発表2
「戦後日本の生徒指導概念の変遷」
- 発表者
- 戸塚唯氏(近畿大学工学部教育推進センター教授)
- 概要
- 文部省や文部科学省が刊行した『中学校・高等学校の生徒指導』(1949),『生徒指導の手びき』(1965),『生徒指導の手引』(1985),『生徒指導提要』(2010),『生徒指導提要』(2022) における生徒指導の概念に関する記述を抜粋し,それらを比較検討することによって,戦後日本における生徒指導概念の変遷を明らかにすることを試みた.
その結果,生徒指導の概念は「教師が児童生徒を文部省等が示す状態へ発達させること」から,「生徒が自主的に発達するのを教師が支えること」に段階的に変化してきたことが明らかとなった.
生徒が自主的に発達するのを「支える」ことは,この方向に成長せよと一方的に指導するよりも困難な部分が存在する.児童生徒が自分自身の個性やよさ,自分らしさを自ら発見するのは容易なことではない.これを実現するためには,教師による多面的で根気強いアプローチと真摯な態度が不可欠であろう.
公開講座・研修会
加計学園フィロソフィの「国際人を養成する」ための公開講座や研修会等を開催し、学園全体の国際交流・グローバル教育に関する理解を深め、国際社会に貢献できるマインドや資質能力の育成を図ります。
広く市民に向けた公開講座を開催し、学園の実施する各種の国際交流プログラムの周知を図る広報活動を展開する予定です。
オンライン公開講座(3月1日)
- 日時:
- 2025年3月1日(土) 16:00~17:00
- 場所:
- オンライン(ZOOM)形式
国際教育研究所では、以下の要領でオンライン公開講座を開催しました。
1.日時:2025年3月1日(土)16:00~17:00
2.講師:倉敷芸術科学大学危機管理学部長 村山公保教授
3.演題:生成AIの進化と活用法 ~仕事と生活にどう役立てるか~
4.対象:原則として加計学園教職員
5.形式:オンライン(ZOOM)
6.参加費:無料


